目立ちすぎた食料品価格高騰に喝が入るか!?

 ここ最近の食料品価格の高騰には目に余るものがあります。確かに新興国の旺盛な需要、南米ペルー沖の太平洋赤道付近で海面水温が下がっている(ラニーニャ現象)が原因とされる異常気象による甚大な被害の続出など、食料品価格が上昇する要因が背景にあるものの、やはり、先高を期待した投機的な動きであり品がないという思いで見ている人は多いでしょう。

 特に、新興国で低所得者層を抱えている国々にとっては、そのまま社会不安につながるほど、国民の不満は高まっていて、対策に大わらわしています。
顕在化するインフレを抑えようと政策金利を順次上げ、一方で、その副作用で経済成長の腰折れを心配する。自国内の対応では限界があると、先進主要国に「この食料品高をなんとかしろ」という新興国側からの要求が高まってくるのは必然だと思います。
 何度も来た道ですが、抜本的な対策よりも対症療法、やはり「投機的な取引に規制をかけろ」と先物取引に規制強化を求める動きが高まってくるのだと思います。実態以上に買われてしまった食料品目やエネルギー価格の高騰に喝が入るのか。いずれにしても、負けた資金ではないので、割安を求める意欲が高いマネーであり、利益を確定した資金が次ぎにどこへ向かうのかに注目したいです。
 緩慢な日経平均株価の動きだけではよく見えませんが、個別銘柄では着実に下値を切り上げ、上げ幅も大きくなってきているものが目立ってきました。新規の参加者、資金が入ってきている証しだと思います。あのトヨタ株でさえ3900円台に乗せてきました。チャートを見ると、日立みたいになってきましたね。