政治リスクは残るものの相場は下値固めの堅調相場に!!

 まだまだ楽観を許さぬ状況は続いていますが、最悪の状態を想定して事に当たってきた結果、新たに不安になることはなくなってきた強さが相場の底を支えていると言えます。しかし前向きに投資に向かうほどの材料もまだ明確になっていないので様子見が大勢となっているのはごく自然な展開でしょう。しかし、ずっと相場動向をご覧なってきた人の多くの人は、為替相場の水準や株式の個別銘柄の株価水準の動きを見ながら「今すべきことはないのか」という感覚はお持ちだと思いますので、動き出す気配があれば早い展開で動くような気がします。

 こんなふうに相場が堅調になってくると、政治に緊張感がなくなって政局話が持ち上がってくる傾向には本当に不愉快にさせられます。
 「菅政権ではこの難局を乗り切ることが出来ない」
菅政権の後に、民主党政権はないのです。菅総理は総理の身を引く期日を決めて、その間の責任は自分が取ると宣言し、民主党議員はもちろん野党議員も、役があるとかないとか言ってないで、今後の政治生命をかけて、政治家としての出来る限りの役割を果たしてもらいたい。
 「政治家は何をしていたんだ。何をしているのか」の声に対して、
「私はちゃんと出来るうる限りの政治家としての役割を果たしている」とただ叫ぶだけでは、菅総理と同じです。そう見えていないから、そういう声が上がっているんです。
 暴言ですが、もし現在の政治状況が続いて、あえて選挙を行う機会があれば、現在の民主党が持っていた議席分、議員数を削減して選挙をして欲しい。「民主党には入れたくないから、誰にしようかな」と、また変な議員を選ばなければならないのは非常に不愉快です。
 それよりも、役に立っていなかった議員数減らした上で、その中で「今こそ、政治の役割を果たすとき。自分がその先頭に立つ」と気概のある議員同士が磨きあう選挙にして頂きたい。
 「総理大臣の候補はいくらでもいる。政治家には人材があふれている」?????
 いい加減、相場の足を引っ張る政治リスクには我慢がなりません。「株価を上げてくれ」なんて言いません。邪魔をしないでもらいたい。今回の震災でも、世界から注目されたのは、日本国民、企業の頑張りです。
 野党となった東北地方選出の自民党議員さんが地元のために、パフォーマンスではなく一生懸命活動している姿を見て、改めて思いました。「ちゃんと政治家さんにもできるんじゃない」。
国民の多くはイベントとしての選挙ではなく、政治家が政治家としてちゃんとしてもらいたいと思っているはずです。