21日にオバマ大統領が発表した米国の新たな金融規制案を機会に、世界同時株安、資源安、円高が進行しました。利益確定のタイミングに迷っていた人たちにとっては、売る機会となり、相場は総崩れとなりました。
これだけ、オバマ大統領の発表で素直に相場が動いてしまうと、景気回復の道筋を模索している現在、この金融規制を早急に実行に移すには相当異論も多く、結局は「銀行の資本規制強化」に経過措置期間を設けて市場の動揺を抑えた昨年12月のようにトーンダウンしていく可能性が高いように思います。
しかし、今回の相場の停滞を受けて、短期筋の投資家は相場の立ち直りを待ち慎重になり、投資の主体は再び中長期で考える投資家がリードする形になるのではないでしょうか。いずれにしても来週は小休止。急な株価の戻り、円安への戻りは期待せず、割安になる場面があれば、投資を検討する心構えでいたいと考えています。
今週の下落は相場の頭を冷やすのに良い機会とし、もう一度冷静になり、自分の投資スタンスを見直して考える間をいただいたと思います。