私の提案の内容は「高値では売れないし、安値では買えない。だから高値圏での投資は慎重に、安値圏の投資は前向きに」ということに尽きます。したがって、高値圏に向かう、安値圏に向かう傾向は3,4年変わりませんので、私が話す内容は「前川さんの話はいつ聞いても慎重だ」とか「いつ聞いても強気だ」と言われることが多いですし、その通りです。
おそらく多くの方は「おそらく、こんなことを言うのだろうな」と思って来られ、「やっぱり」と思って、苦笑いして帰る方が多いのだと思います。
ここ最近。現在のような先の見通しがつかない、読みにくい環境が続くとクライアントからの問い合わせが増えます。皆さん通常は自分でこの先のことを考え、組み立てられる人です。
「最近、非常に不安になってきました。私はこういう風に考えてきたのですが、前川さんはどうお考えですか?」
私は、いつも通りの話をハキハキと答えていきます。すると、その方は「あー、やっぱりそうですか。私もそう考えてはいたのですが・・・ついつい迷ってしまって・・・ありがとうございました」と喜んでいらしゃいます。
皆さん、私の言いたいことをわかって聞いているんです。ある意味、周りに人がいなくなり、心細くなって振り返ると、そこに前川がいて、「この道、まっすぐでいいんですね?」という確認をするために聞いているのだと思います。
私の万年強気、万年弱気の話は、投資と長く付き合っていきたい、投資に振り回されずに自分で判断していきたいという人の少しはお役に立てているのかもと思う次第です。
「前川さんは相変わらずだけど、私はこう思う」、そして迷ったときには「今、どう思っているかを確認してみよう」と聞いてもらえるように、一途なモノサシに私がなれていたらと今後も頑張ります。