相場が底を打った後に起こる、「しまった」感!!

 理屈でない動きになってきた原油相場。現在134ドル台に乗せ、140ドル、150ドルの水準も「ふ〜ん」と違和感のない水準になってきました。一方、株式相場はインフレ懸念を材料に、利益確定を急ぐ動きが重なり、世界的に続落、軟調地合いにあります。
 私は日米株式は底打ちをしたと考えています。しかし、割安から妥当価格を模索する展開に転換したのであって、とても一本調子に上昇する相場展開までは想定せず、相場に乗り遅れたと後悔する投資家に対して、何度も買えるチャンスを与えてくれる相場動向が続くと思います。徐々に下値を切り上げる形で。
 株価の下値が切り上げって行く過程では、「あー、あのとき売ってしまって・・・、しまった」と「あー、あのとき買っておけばよかった・・・、しまった」感が、ここそこ、あちこちで、相場の上下にともない、波のように繰り返しわき起こってくるのでしょう。割安から妥当価格への模索する道に入った以上、必ず上昇の行き過ぎ場面まで行き着くでしょう。ここは過去の安値にこだわらず、現在の株価を是として、「いくらまで下がれば投資妥当価格だ」と新規に投資するならを考えながら、相場動向をながめることをお勧めします。大事なのは、「いくらだったら買い」というモノサシを自分の中で見失わないことです。そうしないと「こんなにいい相場が戻ってきたのに、なにもできなかった」と後悔を生み、無駄な投資、暴挙に走り出す可能性があるからです。
 上がりすぎれば、必ず妥当価格に戻り、割安になる機会があるのが相場です。上がっても、下がっても、慌てない。今年の年末には、多少下がっても心配にならない株価で手に入れた株式を戦利品として確保したいものです。「あの時は安かったよねえ。よく、こんな株価で手に入ったものだ」と。