「よく下がるねえ〜」と聞かれると「そうですねえ」と答えを返すしかない状況が続いています。
ここまでの水準まで下がると、「安いのは間違いないと思うのですが、ほんとによく下がりますねえ。この節目水準を切ったら、●●まで下がることは覚悟しておかなければならないかも知れませんね。行きすぎた相場の底は当てられませんから・・・」。ある意味、相場に対してはお手上げ状態です。
ここのところ、時間をかけた割には、政府・政策当局からの答えは、当たり前に予想された以下の答えばかりでがっかりさせられます。個人的には、ここの水準まで相場が急落するとユーロ危機よりも、中国経済・金融の傷み具合のほうが心配です。おそらく、この間の相場急落で政府も企業も個人も、かなりの痛手を被っていて、青息吐息になっている割合もかなり増えているのではないでしょうか?
世界の景気を引っ張っていくエンジンに中国の役割が期待できないとしたら、回復の度合いは鈍いものになってしまうと思います。そうなると、世界の期待は消去法的に復興需要がある日本に向けられるかもしれません。「日本は何をしているんだ。何をモタモタしているんだ」という海外から発破をかけられる可能性が出てきたと思います。