ベルギー、フランスの尻にも火をつけたユーロ危機!!

 日米欧に新興国を加えた20カ国・地域(G20)、財務省・中央銀行総裁会議では、金融市場の安定に向けて迅速な行動を求める共同声明を行いました。「混乱も一山越えそうだ」という期待感の高まりから、ニューヨークダウ指数は11,644ドルまで回復し、一時1.7%まで低下した米国10年国債利回りは2.25%まで上昇し、安全資産からリスク資産への戻る様子が見えます。

 しかし、一方でフランスやベルギーというユーロ圏の優等生国の国債利回りが上昇し始めています。ベルギーやフランスの尻にも火がついてきたことを示しています。「これ以上のモタモタは許さない。これからは決断と実行を求める。言葉はいらない」。
リスク資産への戻りは「さすがに、ここまで追い詰められれば、何らかの具体策が出てくるだろう。よもや、これまでの繰り返しにはならないだろう」という消極的な期待なのだと思います。したがって、リスク資産の戻りがあったとしても大きなものにはなり得ず、どちらかという「底を確認する」相場展開に入ると前向きに、気長にとらえた方が良いのだと思います。
 こらえ性のなくなった市場に対して、政府当局の決断と具体的な実行を待つ正念場です。
 昨日、千葉県柏で、結果的に心身の健康をテーマにしたセミナーを行いました。第一部はスロージョギングの提唱者の一人である山手智子さんの話でした。スロージョギングは「ニコニコとおしゃべりしながら走れるペースを保つことが基本」。筋肉は速筋と遅筋との組み合わせで出来ていて、速筋は素早く体を動かすときに使われますが、持久力がなく、すぐ疲れてしまう。遅筋は持久力に優れ疲れにくい筋肉だそうです。したがって、遅筋だけを利用し、楽に走っているうちに脂肪をどんどん燃焼させることができるジョギングです。
 最初は時速3キロ、歩くよりも遅いスピードで始め、そのスピードに体が慣れたら、徐々に4キロ、5キロと自分の脂肪燃焼の許容量が高まってきたのを確認したら、スピードを上げていくそうです。
したがって、日頃の運動不足解消で始めた人の中から、望めばフルマラソンに挑戦するまでになる人もいるそうです。実際50歳過ぎてスルージョギングを始めてフルマラソンで2時間40分で走るランナーにまでなったケースがあると聞き、「ほうー」と思いました。
 彼女の話を聞いていて、スロージョギングの言葉を投資に置き換えて考えても当てはまるなあと思いました。
まず目的の設定→なぜスロージョギングを始めたのか
            日頃の運動不足の解消〜フルマラソン
            なぜ投資を始めたのか
            貯蓄よりも少しいいもの〜大きく儲けたい
   シンプルなものから徐々に難易度を高めていく
   いきなり難易度の高いものに挑戦したり、途中無理してペースを速めたりすると長続きしない
 私は第二部で、「自分に合った投資方法の見つけ方」について話をしましたが、前の山手さんのスロージョギングの話の後で非常に話しやすい流れで出来ました。
特に50代後半以降で「自分でもできる運動方法」と「自分に合った投資スタイルを見つけたい」と悩んでいる多くの皆様向けに、山手さんとコンビを組んで伝える機会をもっと作れたらなあと思いました。