「そんなに楽観視していて良いんですか?」と聞かれて・・??

 本日の日経記事「欧州危機 拡大を警戒」「欧州債務、最大のリスク要因」の内容を見て、このままにしていて大丈夫なのかという問い合わせが続けて、数件ありました。
私は「絶対ないとは言えませんが、可能性があるという話ですから、慌てて今すぐ何かしなければならないと動く必要はないと私は考えています。値動きの上下はありますが、換金に不都合がないものなら、もう少し様子を見た方が良いのではないでしょうか」
 でも「絶対はないんですよね。大丈夫なんですか?」と食い下がる人には、止めるわけにも行かないので、「不安であれば、精神衛生上のために売却する考えもありだと思いますが・・」と答えました。
 私は基本スタンスとして、現在は異常事態であり、こんな状態が長く続くことは考えにくいと思っています。したがって、すぐを期待せず「将来、現在の水準よりも株高・円安になるかもしれない」と投資できる人なら、少額でも構わないから検討するのに良い時期だと考えています。
 しかし最近、そんな話に対して、「そんなに楽観していて良いんですか?もし最悪の事態があったらどうするんですか?そんな助言していて良いのですか?」と責められているような印象を受けるやりとりが増えてきました。
 「何だかなあ」と思います。だけど、一番悲劇なのは「最悪の事態を想定したらこれしかない」という「これ」がお粗末なことです。余計な新たな悩みを抱えることになりかねません。だったら、様子を見て選択肢をじっくり考える、これと確信があるものが見つかればやってみる、自信がない、確信がないならやらない。現在の非常事態に「エイ、ヤッ」と発作的に動くのはかえって危ない目に遭いそうです。