困った時の神頼み。運を天に任せているだけでは、不安におしつぶされてストレスで病んでしまうことさえあります。
万一のために入るのが保険ではありますが、保険は契約であり、契約されたこと以外の支えにはなりません。したがって、万一のために必要なのは、有り難いのは、困った時に支えになってくれる人、相談に乗ってもらえる人を作ることだと保険に限界があることを知っている人の多くが実感しています。
投資も同じです。買う時の助言を求める人は多くいますが、実際、一番有り難い存在は、神頼みしたくなる環境になった時に、「私、こんなふうに不安なのですが・・・」と聞いてもらえる人です。
自分の力量を知ってくれて、ペースが速ければ「少し急ぎすぎですよ」、方向に迷えば「こんなふうに考えたらいかがですか?」と選択肢を示してくれて、一番苦しい時を一緒に考えて走ってくれる伴走者の役割は投資を続けていくには必要な人です。滅多にはいませんが、求める気持ちがなければ見つかりません。
投資はそもそも、安く買って高く売って利益を固めて一区切りをつけるものですから、始めた当初から多くの利益を得る状態はラッキーでしかなく、長く続けないと多少の損が出ても元本割れの心配がない状況にはなり得ません。当初は投資で損が出る状況が発生するのは当然という覚悟が必要です。そこを乗り越えて、長く続けるために伴走者の存在が有り難い。
不安な気持ちを自分の中にため込まず、自分を責めず、不安や愚痴を聞いてくれる人を意識して探しましょう。ただし、弱音は吐いても、その人を信じて、相手任せにしてはなりません。せっかくの善人も、全てを任せると悪人にしてしまうかもしれません。
「自分はこう考えているのだけど、どう思います?」とまず自分の考えを明確に伝えましょう。
逆に、自分の考えが全く無く、相手に委ねるしかない取り組みの人は、投資には向かない人です。投資を長く続けることができず、投資で結果を残すのは難しいと思います。