規制改革に逆行したと言わせぬ丁寧な説明がほしい!!

 個人的には薬ネット販売に道がつけば、自然と無理が引っ込み、あるべき方向を目指す形になると考えるので「新ルールではダメで全面解禁で臨むべし」とは思いません。しかし、政府側の「インターネットは危険で対面なら安全」と言い切って議論を終わりにする幕引きは、本当に規制改革を是々非々とする意欲があるのかが試された割には思いっきり期待はずれといわざるを得ません。


 「何故?」という訴えに真摯に誤魔化さずに答えるべきです。このままでは、また政府側が訴訟で負けるまでの時間稼ぎ、先送りをした印象を残します。


 金融部門では、対面販売にまったく信用がなく、むしろ担当者は要らず、決済が楽で手数料が安ければインターネット専業の証券会社や銀行や生損保のほうがいいと考える人が多くいて、金融機関の好感度の上位にはインターネット専業会社の名前が目立ちます。


 医者からもらう処方箋で薬局のご厄介になることは多いですが、個人的には薬剤師さんが仲介してくれて助かったと感じたことはありません。医者の処方箋が確かであれば、薬剤師さんを経由しなくても特別不便は感じません。


 医者の処方箋が怪しいもので、薬剤師さんが「この症例にはこちらのほうがよいと思いますので、お医者さんと掛け合ってみましょう」と目利きの立場で助言をいただけるのであれば別ですが・・・


 金融の詐欺とも一緒の考えですが、事前にいろいろと網を張ろうにも、いたちごっこで規制を強化してもきりがありません。対面であろうが、インターネットであろうが、違法行為があれば徹底的に重罰で処し、不法行為は見合わないものと根絶やしを狙うことが大事だと思います。


 「何が不法行為なのか」「何が消費者に対する裏切りなのか」を明確にして、問題が発生したら処罰される行為を消費者に周知徹底する。「この行為はいかがなものか」という消費者からの疑念を拾う敷居の低い仕組みを整備することが必要なのだと思います。


 参議院選挙大勝後、自民党与党政権の経済優先の掛け声はむなしく、「嘘つき。すべては総理の考え次第とシラッと他人事でいる政治家なんていくらいても邪魔になるだけ」と言いたい。いっそのこと、国会の決め事も政治家を減らして、インターネットで採決したらという話にならないのか。