期待先行で買われた株式相場の反動はきつく、押し目を待つ投資家を蹴散らして総悲観とあきらめムードを呼び込みそうです。株式相場に比べると、為替相場は1ドル=102円を意識した動きにあり、嵐の中で凛とした竹のようにしっかりしているように思います。
いずれにしても、レバレッジをかけて身の丈以上に株高・円安に賭けてきた人にとっては当面は気の毒な状況が続きそうです。一方で、株安・円高で短期的に儲けようと仕掛けている人たちも深追いし欲深いと同様に痛い目に遭い退散を余儀なくされるように思います。混乱の中で、上下変動が大きな相場展開を想定しています。
「やられたと思ったら・・・、戻ってきた」といういわゆるラッキーな「お迎え」が来たら、利益確定を行い、現金に戻し、次回のチャンスをうかがったほうがよいと思います。
この相場の混乱をおさめるのは時間でしかありません。調整に意外と時間がかかることも予想されます。
どんなに割安な価値になっていたとしても、人が買わないと価値が上がりません。時期を待つ堪忍が必要だと思います。
「株式投資で大きな値上がり益を狙えるチャンスだ」と明確な投資家以外の方で「投資はやはり大事だ」と考える人には、通貨安と金利が上昇した「外債投資」を前向きに検討したほうがよいと思います。
相場のムードが悪くなったときこそ、「何か投資妙味のある対象はないのか」と前向きに追っていく気持ちがある人とない人とでは随分とモチベーションに差が出てきます。是非、株式投資ではない、債券投資、外債投資にも関心を広げ、投資をあきらめない工夫をしてもらいたいと思います。