株価に一喜一憂しないと決めたとは言え、やはり相場が上昇すると気分がよいものですね。最近の傾向としては、好材料とか、悪材料とか、の内容で買われたり、売られたりするよりも、注目していた材料が確認できると、取り敢えずそれまで下げていれば戻す、上げていれば利食いで少し下げるといった状況が続いています。徐々に売られ過ぎから妥当水準を探る、日柄整理(ひがらせいり)に入った様子ですね。
トヨタ自動車も2009年3月期は営業利益が2割減益となる見通しを立てたそうです。今期の為替レートが1ドル=100円で推移した場合、ドルだけで5000億円以上、ユーロの分も加えると6〜7000億円が為替の円高で吹き飛ぶそうです。それでも、現状の為替水準を受け入れた上で、1兆7000億円以上の利益が残るのですから、やはりすごい企業です。2008年3月期の業績は1ドル=100円という円高の逆風の中でも、営業益は2007年度とほぼ同様の結果になるということです。昨年夏に誰が1ドル=95円を想定できたでしょうか?その想定外の為替水準になっても、きっちり利益を確保できるリスクコントロールが備わっている企業だと言うことかも知れません。
来年の3月の為替水準はいかほどか?現在の為替水準を是として考えれば、今以上の円安水準を想定することは過大な期待と言えるでしょうか?個人的にはこれ以上の円高を想定するよりも、今よりも円安に振れている可能性の方が大きいと考えるのですが・・・。早々と来年のことで、鬼も笑えない予想ですが。