とうとう、ドイツのように日本でも期間5年までの国債がマイナス利回りに突入しそうです。国債は国の借金なのに、国債に投資した人は利息をもらうのではなく、利息を払わなければならない異常事態になりました。
それは何故?それは日銀がマーケットから直接、大量に国債を買い付けているから・・・・
何故、海外市場で株式相場が大きく下落して戻ってくるのに、日本では株式市場がそれほど大きく下げないのか? それは日銀が「日本株は大きく下がることはないぞ」と、これみよがしに、ETFを341億円ずつ買って支えているから・・・・
このように、「何故だろう?」の答えがはっきりしている材料に支えられている相場展開には非常に違和感があるし、こういう政策は長続きするものかなと逆に不安に思います。
「この子を私が面倒見なくなったら誰が守ってくれるの?」という子と親の行く末はハッピーエンドへの道なのでしょうか?
原油安はやはり日本人の多くの生活にはプラス材料のはずです。原油高の時にはエネルギー価格の高騰で、あれだけ値上げの根拠にされたのに、原油価格が半値以下になったにもかかわらず、原油安のメリットを一般の日本人は享受できていないのが不思議です。
「原油安のメリットが民間に届くまでには時間がかかるものです」という説明はどこかで最近聞いた話みたい。
まずは大企業から・・・、輸出企業から・・・・、富裕層から・・・・
なぜ原油安のメリットが実感できないのか、そろそろ説明がいる時期ではないでしょうか。
どう考えても、円安・原油安は日本人にとってメリットのはず。この円安の機会や原油安の機会を活かさず、再び、景気低迷を円高・原油高のせいにする無作為は国益を損なう怠慢としか言いようがありません。
なぜ円安・原油安が相場のプラス材料にならないのか。この機会を活かせない側に問題があるのだと思います。