米国FRBが、年内に政策金利を引き上げるか、様子を見るのか、毎日、ニュースで取り上げられています。
上げるなら12月という見方が大半ですが、私はこれまで通り、政策金利を上げるとしたら、この10月。この10月に引き上げることができなければ、米国は政策金利を引き上げる機会を逃して、当面の引き上げはなくなると想定しています。
個人的には、後者で、米国は引き上げるタイミングを逃してしまった可能性が高いと考えております。
最近では、9月の政策金利の引き上げ見送りは「買い材料ではなく、不透明な投資環境を長引かせるだけ」とか、「米国の政策金利の行方を見ないと日欧は追加緩和に踏み切ることができない」とか、「政策金利引き上げ見送りは障害になっている」と考える方が増えてきたように思います。
FRBメンバーの中でも、「FRBは政策金利を上げることはできないだろう」という専門家の声の高まりを打ち消すように、「年内の利上げは妥当な判断だ」と明確にするメンバーの声が上がり、FRBの中でも、「年内で政策金利を引き上げないとチャンスを逃す」という危機感があるように思います。
今月の政策金利の引き上げか否かの決定会合は10月27日、28日に開催され発表は29日。10月のギリギリまで相場の重石になり、この10月も引き続き波乱の展開になりそうです。
そういう意味では、波乱相場に疲れた投資家から、「こんな状況が年内一杯続いたら神経が持たない」と「政策金利を引き上げて心機一転を願いたい」と政策金利の引き上げを支持する悲鳴が上がってもおかしくないと思います。