投資家の多くは、株高・円安を前提に投資を行っています。そのため、日経平均株価15000円の水準を割り込む株価の下落や1ドル=105円を超える円高が進むと加速度的に投資に悩む人が増えていきます。
投資行動では、どうしても買わなければならない人はいませんが、資金繰りやロスカットルールや他との同調した行動が元で売らなければならない人がいるため、参加者が少なくなる中で自分の売りで値を下げることは分かっていても薄い買い板に向かって売らざるを得ない機会が増えて、ズルズルと値下がりが続く展開が続きそうです。
ズルズルと値下がり続ける展開は見るのも辛く、多くの人は「何も考えられない。考えたくない」思考停止に陥りがちですが、傍観するだけではくよくよする気持ちを膨らませるだけ。
「今後はどこまで、いつまでの値下がりを想定した良いのか」
「相場が反転するきっかけがあるとしたら、どんなことが想定できるのか。その可能性はどの程度あるのか」
「こうした前提の元に、今できることはないのか」
今できる選択肢が見つかった人は、この先に光が見えて前向きな気持ちを取り戻せたりします。
こういう時は、一人で悩まず、「今後、どうなるのか。そのために今なすべきことがあるのか」を話し合って相談し合える人が身近にいると良いのですが・・・
ピンチをチャンスに思えるかどうかは、思考を何にフォーカスするかで変わってきます。同じ環境でも、前向きな考え方の出来る人、思考停止に陥る人が存在します。
「こう考えてみたらどうですか」 一人ではなかなか思い込みの袋小路を抜けることは難しく、こういう助言が今後年末にかけて有り難く感じる人が増えるのだと思います。