トランプ氏が米国の新しい大統領が決まって以来、、米国株式高とドル高が続いています。
しかし、米国以外では、とても年末ラリーという熱は感じられず、宴は米国で起こっているだけのように思います。
米国の中長期の金利上昇が目立ちます。米10年国債利回りは夏場から1%程度上昇し、2.3%程度の水準となり、ドル高基調の強さも感じます。
オバマからトランプへの移行期の虚を突いて、米国株式高やドル高に賭けた投資は、これまでのところ成功していますが、勢いづけばつくほど反転したときの動きも大きくなるので、大きな火傷を負わないように昼夜注意を怠れません。
個人的には、現在の米10年国債利回り水準は、想定していた水準に届いたため、今後さらなる上昇幅はそれほどないと思いますし、1ドル=110円を年内に抜いていくとは想定していなかったので、この水準から追っていくのは慎重です。しかし、一方で1ドル=100円割れの期待はしばらく消え、「1ドル=100円以上の水準でないとドルは手に入らない」とあきらめたほうがよいと考えています。
今起こっていることは、来年に続くものではなく、今だから起こっていること。「米国の宴」に踊らされることなく、冷静に割安になったものを拾っていくことが大事だと思います。
「動きの良く、割高か割安の判断がつかないものに飛びつかない」と戒めたいと思います。