今回の暴落が心に残した傷は深いものになりました。理解して、臨んでいたはずなのに、投資を始めたばっかりに不安でどうしようもない毎日を過ごされていた、そして現在も過ごされている人も多いと思います。
2008年の春先までは、玉石混淆で良いものも、そうでないものも、同じように価値が下落し、ものによって割安で放置されているものもあり、「ここは割安」と認識が同じ人には投資を勧めていました。しかし昨年のリーマンショック後の年末あたりからは、割安・割高の見方は説明しますが、私の方から投資のタイミングについてのコメントは控えていました。
それは、たとえ割安な水準で投資できたとしても、すぐにリスクを取った見返りが期待できる相場ではなく、新規投資や追加投資を行ったことが、その後の下げ相場により、さらにその人を不安させる結果となり、その後の投資意欲を持つ機会さえも奪いきってしまう恐れがあったからです。
3月を底に相場水準はだいぶ戻してはきましたが、現在も相場との距離感はかわっていません。
暴落後の相場だからこそ、人に説得されて参加したり、なんとなく参加するのは避けた方が良いでしょう。自分から、せっかくだから投資に参加してみようと考えることができるまで様子を見た方がよいと思います。
松山千春の「恋」の歌詞のように「だけど二度とヘマはしない♪♪」
現在投資に参加した場合に、「どれくらいのリターンが期待できて」、「どれくらいの損を覚悟して」、「それでも今投資を始める価値があるのか」を検討しましょう。
「せっかくだから投資について、もう一度考えてみたいんですけど・・」と、やるやらないは別にして、前向きに検討してみようと思う方が増えてくることを願います。
くれぐれも、人に説得されて投資の迷い道に踏み込み、同じ間違いを繰り返さないようにしてください。