なぜ反応が鈍いのだろうと心配になります。株価の先高感が広がる前だったら、相当パニックになって、今後どうなるのだろうと不安が醸成されたと思うのですが・・・。
新型インフルエンザ。これは株価の押し上げ材料であるはずがありません。前回のようなパニック的な対応を国民に強いられるのは勘弁ですが、もし同様なことが現実になったら、経験によりもっとスムーズな対応のシステムが出来上がっているのでしょうか?
前回のようなパニックはまともに消費者心理を冷え込ませます。
米国政府は自動車買い換えの支援策を打ち切るという報道がありました。いずれそうなるときは予想していました。当然、打ち切り前の駆け込み需要が期待されるでしょうけど、それは消費需要の先食いでしかありません。米国政府の支援策打ち切りによる販売の影響は米自動車メーカーよりも日本車メーカーの方が大きいでしょう。
先行したヨーロッパでの支援策の今後、中国、そして我が国はどうするのでしょうか?
いずれは米国と同様に打ち切るときが来ます。
政府の支援策がただ単にテレビや自動車の販売増を促すだけではなく、その消費喚起がどの程度の広がりや効果があり、意味があったものなのかを政府はきちんと説明すべきだと思います。
「いい政策だった」と悦に入っている場合ではありません。
引き続きの支援策が必要だと判断すれば、支援の対象を絞り込んで、より効果のある方策への転換を図り、国民の理解を早め早めに求めていくコミュニケーションが欠かせないと思います。
「ただの垂れ流しで効果はイマイチ」という声や「今支援策を打ち切られたら困る」という声に、「いつまでも続けられない対応である、ただし意味のあること」というメッセージがないままのほったらかしにしていれば、「いつかは切られる」という脅迫観が急速に心理を冷え込ませて相場急変の火だねになりかねません。
個人的には、嵐の前の静けさを感じます。投資には慎重でありましょう。