半年後、1年後の相場水準をイメージしましょう!!

 ドバイショック後の相場の状況は、いろいろなニュースにあるとおり、株式相場も為替相場も商品相場も久々の激震、そして度重なる大きな規模の余震が続いています。
 今日上がる、下がるを当てても、明日や1週間後はわからない。そんな状況の中で、「今が底なのか」と不安に思い、または期待して、投資すると気持ちが休まりません。現在ある価値は、気持ちに左右されていて、上下に振れて当たり前です。「なぜ下がるんだあ」というよりも、「相場の下落局面で底を買うのは至難」と覚悟して、「現在が底値圏にあるのか。その確信が持てるのか」を検討し、人の意見や考えではなく、自分で確信が持てれば投資を検討、持てなければ様子見と決めた方がよいでしょう。
 私はクライアントの方に「現在から半年後、1年後の相場水準をイメージしたら、どんな世界が見えますか」と申し上げています。そして、ご自身で「現在は底値圏である」というイメージが持てている方には投資のタイミング等を一緒に考えています。そのイメージが持てていない人や「今はまだ投資を検討する気になれない」という方には、こちらから投資の話を持ちかけることはせず、いつかのその日をじっと待っています。もし今度、本人の覚悟がないまま、投資を行って思いと異なる結果になった時に、その方は自分を責めて、本当に投資の今後をあきらめてしまう可能性があるからです。それは、その方にとって不幸な結果です。
 「こんなに毎日毎日が割安な状況が続き、しかもどれがいいかなといろいろな選択肢があり、じっくり選べる投資環境はそうあることではありません」と繰り返し申し上げてきたことが、まだ一部の方ではありますが、だいぶ浸透してきたことをうれしく思っています。
 「こんなに割安」は明日と比べて、1週間後と比べてではありません。半年後、1年後と比べてのことです。「いやーあ。また下げましたねえ」と割安がさらに割安になることを前向きな気持ちで受け止める人が少しずつですが、私の周りには増えてきました。
 本日は千葉、明日は茨城。来年は長野、東京、京都と、そんな人が少しずつでも増えてくれればと、話せる機会を大事にして伝えていきたいと考えています。