6月にシティグループが個人向けに発行したサムライ債の条件は「期間3年、利率2.66%」でした。これは、募集開始早々に売り切れになる人気でした。
昨日は米国の小売り大手ウオルマートが、同じサムライ債(海外の企業が円建てで発行する債券)を発行しました。金融機関ではない、米国企業のサムライ債発行は、米IBMの発行以来6年5ヶ月ぶりらしいです。条件は期間3年1.72%。期間5年2.01%。
これは個人向けではなく、機関投資家向けに発行されたもので、順調な売れ行きだったそうです。
シティが「格付けAa3」、「期間3年2.66%」、一方ウオルマートは「格付けAA」、「期間3年1.72%」、「期間5年2.01%」。
発行時期も発行する対象も異なりますので、単純には比較できませんが、これだけは言えると思います。日本の低金利に不満を持つ資金が、欧米から狙われているということです。おそらく、これからも、サムライ債の提案は続くでしょう。もし確定運用に興味のある方は、この期間と金利を頭に置いて、自分が固定して預けても良いと考える金利水準をイメージしておいてくださいね。
国債の利回りは魅力的ではなくても、サムライ債や社債の利回りで魅力的なものが出てくるかも知れませんよ。楽しみにしていましょう。