「必ず儲かる」「必ずモテル」「必ず結婚できる」!!

 本日の日経に「必ずモテる」「他では手に入らないノウハウ」などなど、インターネット上で過大な宣伝文句で勧誘する「有料情報」をめぐるトラブルが急増しているという記事がありました。大げさな表現で消費者に契約を結ばせる手法が多いとのこと。

「うまいだけの話はない」。見ず知らずの人が向こうから頼みもしないのに「あなただけ、あなたのために・・・」と寄ってくる話はまずは疑って聞くものだとみんな知っているはずなのに、この類の詐欺話はつきません。
 私は学生時代から、よくも考えもせず、いろいろなものを買ってしまい、おそらく「ブラックリスト」ならぬ、「ゴールデンリスト」に乗っていたようで、たくさんの勧誘を繰り返し受けてきました。
 英語教材。カセットテープから始まって、ビデオ、DVD。技術革新に乗って、懲りずに購入。未だ、横文字混じりの歌詞が入った曲は避けて歌う、英語下手のままで進歩なし。
 ダイヤモンドも買いました。車を買うつもりのお金でした。女性の熱心な勧誘を受け、粘られたあげく購入。クレジット契約を結んだ翌日に「ニューヨークに転勤になりました」と丁寧なご挨拶を受けました。
 家でくつろいでいたら、ピンポン。貧相な男の子から「ご主人はすごい福耳を持っていますね」って言われて気分を良くし、危うく多宝塔を買う羽目になりそうになりました。「これはカードきく?」って聞いたらカードが使えないという返事だったので難を逃れましたが、ほとんど買っていた状況でした。
 私はこうした経験と、おこづかいの範囲でしか自分に自由になるお金がなくなってしまった事情から、「うまいだけの話」には敏感です。「本当かあ?なぜそんなことがあり得る?裏はこんなんじゃないのう?」と非常に疑い深くみる癖がつきました。
 なぜこんな金融商品が出回るようになったんだあ?
これって、投資家ニーズ?それとも業者ニーズ?
それはなぜ?今?どんな人が対象?
 そういう風に考えをつないでいくと、必ず世の中で広まるには、何か背景・裏があるんですね。
「そんなにうまい話はないよね。だけど、こんなところまで覚悟して始めるなら、選択肢としては悪くないかも」と冷静になれれば、自分にはいいものであるかもしれません。売り方がうさんくさいだけでまともなものもあったりします。
 疑って、冷静になって、それでも気になるものであれば、納得できるまで説明を受けて検討すればよいと思います。