気の毒に見えるけど役割果たして欲しい、政府・日銀!!

スズキ自動車の鈴木会長はいろいろな場面で繰り返し、「今の為替水準では企業努力の限界を超えている」と円高放置の窮状を訴えてきました。メディアでも、無策の政府・日銀に、まさに時間単位で非難・批評を浴びせています。

「必要な時に断固たる措置を取る」という野田財務大臣の口先介入も、聞いたそばから、市場では無関心という気の毒な状態です。
「現在の円高は、米国が抱えた問題でドル安になっている結果」
「現在の円高は、欧州が抱えた問題でユーロ安になっている結果」
だから円高がジリジリと進んでいくことは仕方ない。これまでのように、注意深く成り行きを見守ることしかできないのでしょうか?87円はおろか、85円もスルー、84円もスルー・・・。80円割れの場面がもしあったとしても同様に見守るしかないのでしょうか?日本の問題として、現在の円高をプラスに転換する方策はないのでしょうか?
この期に及んでは「単独為替介入をやるか、やらないのか」という、誰の頭にも意外感のないことを少しやるだけでは何の足しにもなりません。政府・日銀一体で、円高をむしろ活かす中長期の戦略を示すことを期待したいところです。
 こんなに、考える時間があったら、現実的な対応、非現実的な対応を含めて、政府・日銀にはたくさんのアイディアが集まっているんじゃありませんか?手は単独為替介入だけじゃ、ないでしょう。