「濡れ手に粟」の株式投資を教える必要があるのか!!

 本日、ある大学の学生さん向けに簡単な講義をしました。参加者10人程度の少人数で、男女の割りは半々です。久しぶりの若者との会話にうれしくなりました。内容は「株式投資のその前に」。
 全員が株式投資未経験者だったため(自己申告)、株式投資で得するってどれくらい?損するってどれくらい?バブルの時期は、「とてつもなく儲かる時期」であり、「とてつもなく損する時期」であること。
 株価は何故上がったり、下がったりするのか。株式投資で勝つために最低覚えておかなければならない基礎知識について、など話をしました。
 学生の皆さんは「ふんふん」と聞いていましたが、おそらく頭にはほとんど残っていないと思います。私はそれでもいいと思って、今日は話しました。このうちの何人かが、将来株式投資を始めようとしたときに、「そう言えば株式投資に飛びつく前に、これだけは押さえてから始めるようにって偉そうに言っていたなあ」と、事前の基礎知識が必要なことを思い出してくれればOKと考えました。
 最後に取りまとめの年配の方から「株式投資の必勝法など刺激的な話しを、若いうちに教える必要があるのか(かなり意訳しました)」と質問を受けました。
 私の答えは「投資未経験者が株式投資の予備知識を持つことは非常に意味があると考えます。株式投資はいらないと最初から切り捨てると、いざやらざるを得ないときなると、いきなり預金から株式投資や不動産投資しか思い浮かばず、勢いでリスクを取って失敗し後悔することが多々あります。
 株式投資は数ある投資手段の一つであることを知ること。やる、やらないは別として株式投資の予備知識があれば、「今が取り組むべき時かどうか」をいったん受け止めて考える冷静さに結びつくかもしれません。「知らない」ことが「暴走」につながります。投資のやり方に選択肢が多いに越したことはなく、そういう意味では、できるだけ若いうちから投資教育は必要だと思います」。
みなさんはいかがお考えですか?