後ろめたい金融商品を販売したわけでないなら・・・!!

 ここのところ、売れ筋金融商品であったもののこれまでの結果を検証する試みがあちこちで見られ、「決して売れ筋金融商品が立派な実績を残しているわけではない」と伝えるものが大抵です。

つまり、大抵の投資家は満足していないということです。

 「もう何年持っていると思います?それでも元本割れって、どういうことですか?高いところで投資した私がいけないんですよね」
 私はそういう人に出会う度に、
「過去の価値を思っていても、元の価値に戻ることを期待しているだけでは憂鬱な気持ちはいつまでたっても晴れませんよ。今売却して現金に換えて他の手段を考えた方が得なのか?今後の半年、1年、3年そのまま保有していた方が得なのか?を考えた方が前向きになれますよ。
あーまた下がった、上がったと、ただ気をもんでいるのと、このまま持っていたら1年後には今よりも1割は上昇すると思うと期待の目を持ち過ごすのとではえらく気持ちの上で違いますよ。
そして、もし1割上昇したらそれはご苦労さんとちゃんと売却しましょうね。前がいくらだったなんて考えちゃダメですよ。期待通り1割上がったら、気持ちに区切りをつけるんです」
 と、過去を引きずらず、今後を見ていけるように提案します。
 世の中には成績不振、分配金引き下げなどなどで、投資家の不満、不安は非常に高まっています。このままでは、運用会社、販売会社は菅政権のように「期待しても仕方ない、売るだけに一生懸命の会社」と投資家から本当に三行半を問答無用で突きつけられますよ。
 後ろめたい金融商品を売ったわけではない。ちゃんとした理解をしてもらえれば、きっと良い金融商品だと引き続き持ってもらえるはずと考えるなら、黙っていてはダメです。
 あるセミナーでは「不安や不信があるなら、この場で質問して理解して帰りましょう。不安、不信のままにしないでくださいね」と声がけをしたら、勇気を持って手を挙げた人に何人か続いて質問をされていました。しかし時間の制約があって質問をされていませんでしたが、私も聞きたいと心の中で手を挙げていた人はその他にもたくさんいたように感じました。
 「こんなふうに、この金融商品を理解して長く持ってもらいたい」というメッセージがもしあるなら、いまこそ投資家に届くように努力すべきです。
投資家のみなさんは「どうしたらよいか」と聞ける人を求めているんですから・・・。
「あー、そう考えて持てば良いんだあ」というものが聞けたらありがたいと思っているんです。