経産省は来年度から、ハイテク電化製品や鉄鋼の生産に不可欠な希少金属(レアメタル)の安定供給に向けた総合対策に着手するそうです。「どんどんやってくれ」的な話しです。
まずは供給不足に備え、国家備蓄の拡充。つぎに廃棄された電子機器から効率よく回収できる技術の開発などでリサイクル。すでに「金」の田中貴金属では、携帯電話や自動車部品の廃材から金やプラチナといった貴金属を抽出して、月2トン(時価約48億円)の金を再生利用しているそうです。廃材1トンあたりで金の含有量は500〜1000g。優良な金鉱山で1トンあたり5gの含有量と比べれば、まさに廃材の山は宝の山。こうした方式で他の貴金属で採算が合うのであれば、日本のゴミ問題の将来にも明るい光が。ゴミ争奪戦が始まり、ゴミが見直され、自分で使うというゴミゼロの世の中もあり得るのでしょうか。
そして最終的には環境にやさしい代替材料の開発。世界が認める日本の省エネ技術は、日本に資源がないこと、狭い国土で公害対策に真剣に向かい合ったことなどを、プラスに転化できた成果です。
先日廃天ぷら油を原料に軽油代替燃料をつくり、車を走らせるシーンを見て、いよいよバイオディーゼル車の時代に入るのかと感じました。以前屋久島で光熱費ゼロで生活している人の生活ぶりを見ました。「えー、これが電気の代わり、ガスの代わりになるんだ」と子供たちと驚いて見ていました。今後に可能性を感じました。