日経平均株価は9500円程度、米ドルは80円30銭程度、豪ドルは86円程度と私が想定していた円高・株安の下限に近いところまで接近してきました。
米10年国債利回りも「QE2の終了よりも、QE3の検討開始の方が現実的な対応」とすでに年3.6%の利回りから、たった2カ月で年3%割れまで急低下しています。景気停滞→金融引き締め政策の先送り長期化を先読みした動きであり、ここからさらに金利低下が進み、内外金利差が縮小する思惑で円高が進行していく余地はさほど残されていないのではないでしょうか。
ここまで相場上昇のきっかけを見失った状況が続けば、日柄整理にかける時間が十分に必要であり、6月いっぱいの時期はまだ調整状態は続くと覚悟しています。ただし、調整はいずれ完了するときが来るわけですから、底が深くないと考えるなら、この水準は前向きに投資を検討してよいのだと思います。
ところで、6月10日にソフトバンク社債が償還します。金融危機の影響を受けて、企業が資金調達に困り個人向けに社債を積極的に発行し、個人向け社債ブームの火付け役になった社債です。
現在では考えられない「期間2年、利率5.1%、発行額600億円」という破格の条件でした。
そして同じソフトバンクは「期間5年、利率1.0%、発行額1000億円」の条件で新たな社債を募集し、期間を長く、低金利で、さらにもっと多くの資金を集めようとしています。個人的にはあまり興味はありませんが、おそらく、他の金利確定商品の利回り水準が低いので一定の(菅総理??)ニーズはあるとおもいます。検討するときには是非今月募集の変動金利型10年個人向け国債の利率0.77%と比較して考えると納得して決めやすいと思います。それぞれのメリット、デメリットを考えてみましょう。5年間年1%で資金を固定してもいい人ならソフトバンク社債だと思います。