7月24日から9月10日まで7週連続で外人投資家の日本株売り越しが続いているそうです。この期間の売越額は2兆1927億円。2005年以降では、リーマンショック直後の08年11月30日から09年3月28日までの17週連続、計4兆8127億円が最高だと日経朝刊記事にありました。
最近の日本株の売られ方は万遍なく売られることが多く、特定の材料ではなく、換金するが為の売りのような気がします。日本株の流動性の高さが裏目に出ているような気がします。やはり、主体性のない日本株相場ですから、主役である外人投資家の売りが買いに転じるまでは元気のない相場が続くのは仕方ありません。もし日本株を支える環境が好転したとしても、米国の債務問題や、ユーロ圏の債務問題でムードが悪化すれば日本株相場は引きずられて下落しますので、短期で報われることを期待して投資する人の優先順位は低いままであることも仕方ないと思います。
だけど現状を冷静に見たときに、現在の水準は確かに最も円高水準でないかも知れないし、最も株安水準でもありませんが、ここから投資するのにすくんでしまうほどの円安水準でもなければ、株高水準でもないことは、みなが納得するところだと思います。
「言うは只」と試しに言って要求が通ればラッキーだという考え方と同じで
「考えるだけなら只」。やるやらないは別にして、検討してみて損のない時期です。
今すべきことは、「何にしたらよいか」ではなく、「何もしなくてもよいのか」という検討だと思います。