米国株式、ドイツ株式は、休みを入れず、カベを突き抜けるか!?

 日経平均株価は9000円の大台に乗せたあと、その大台を踏み固める動きも束の間で、今週にも1万円の大台乗せの期待が高まるほど、強い動きになっています。

 個人的には、少し長い上昇相場を期待するなら、この辺で「少しスピード調整の下落があっていい」と思うぐらいですが、相場の行方は分かりません。
 ただし、米国ニューヨークダウ指数は、この1週間13000目前で足踏みし、ドイツDAX指数も6800台でもみ合っています。この米国株式やドイツ株式が、このカベを上抜いていく勢いが今週無ければ、日本株相場も小休止に入る可能性が高いと思います。
 株式相場に乗れなかった日本人投資家は、今後、株価の変動リスクよりも、為替の変動リスクのほうが取りやすいと思う人が増え、株高→円安期待が高まる段階に入り始めていると私は思います。為替の値動きが大きくなるのではないでしょうか?
 ところで、AIJ投資顧問の事件で、その他の投資顧問の実態調査を行うとのことですが、変な形で一律の規制強化になり、ますます運用にしばりが設けられないことを望みます。
 迷惑をかけたのは、AIJ投資顧問です。今後、AIJ投資顧問と同じようなことがないように厳罰に処し、どんな事案であったのか、何故防ぐことができなかったのか、どうしたら防ぐことができるのかを、詳しく丁寧に情報を開示すること、そして、こんなことをすることはリスクに見合わないことを知らしめることが肝要です。圧倒的多数の良心的な投資顧問に、必要以上の負担をさらに負わせることがあってはなりません。
 今、運用会社、投資顧問に求めるのは、投資家が投資を委ねて良かったと満足させる運用力の向上以外にありません。
「いろいろと運用に規制が入り、なかなか思った通りの運用ができないんだよお」という言い訳が通らない環境整備に、当局は腐心してもらいたいと願います。