個人的には、納得がいかない動きですが、ユーロ危機が後退する具体的な進行が見えない中で、スペイン10年国債利回りは6%程度から5.1%台まで、わずか1カ月足らずで急低下しています。ある意味、30%を超えていたギリシャ10年国債利回りが14%台まで急低下してきた動きに引きずられたとも言えます。株式等のリスク資産に投資するよりも、問題債務国国債の高利回りに注目する投資家が増えたため、リスク資産投資に広がりが出た結果ではないでしょうか?
ギリシャが破たんしなければ、毎年20%以上のリターンを確実に確保できて、約2、3年保有できれば投資元本を利息で十分回収できることに少額ならチャレンジしてみようと考える投資家が増えたとしてもおかしくありません。
不思議なもので、理屈に合わないおかしな現象も長く続けば、それが起きている現象をもっともらしく説明する説明が後でついてくることもままあります。
「嘘から出たまこと」になるのか、それとも、宴の後になるのか。
ムードが先行する相場で理屈を語っても意味がありません。行き着くとこまで行くまでです。