このところ投資するには中途半端な水準が続いていましたが、やっと投資するに足る範囲に届いてきました。機関投資家はサブプライム問題、円高懸念、新興企業の会計不信などで投資に対して食傷気味。7−9月期芳しくない金融機関は特に積極的な投資姿勢にはほど遠い状況だと察します。ここは投資するもしないも自分次第、しがらみのない個人投資家にとってはチャンスになります。しかし相場は行き過ぎるもの。現在でも投資しても良い妥当水準にかかっているものが、もっと割安になる場面があるかもしれません。
原油や金などの資源価格や中国株などの新興国株式の高騰は全く逆の状況にあります。「これは行き過ぎでしょう」と相場の行き過ぎを嘆いても仕方ありません。どこまで「買えるのか」という、カードゲームでムキになって参加者がチップを上乗せしておりないという状況に見えます。上げ下げが一方方向になればなるほど反転するエネルギーは溜まり、逆方向への力が加速されます。
つまり現在買われすぎの投資対象への今後の取り組みは慎重に、一方これから売られすぎに入っていく投資対象は要注目です。思わぬ買い物ができるかもしれません。しかし売られすぎ場面での投資には覚悟が必要です。投資したところが底値であることはマレで、「えっ?こんなところまで下がるの」とストレスを抱えることになることの方が多いからです。
先になって慌てないように、シートベルトを締めヘルメットをかぶり、今のうちに、そうなったら自分はどんな参加の仕方をするのか、そしてしないのかを、イメージしておくと良いと思います。