ついに1米ドルは96円台に入りました。もう少し経つと、90円台割れよりも、100円の大台乗せのほうが一般的な関心事になりそうです。
現在でさえも、円安になったことで輸入品目の値上がりが話題になることが多くなってきましたが、今後は話題の段階ではなく、実際、どうすべきかの対応を意識する展開に入るでしょう。
つまり、弱くなるかも知れない円を売り、外貨資産を替わりに持って資産価値の防衛を図る人が増えていくムードが高まるということです。
ここ最近は為替が円安になるピッチが速いことを警戒する見方が多く、為替の値幅が小幅でしたが、1米ドルが100円の大台乗せを意識する相場展開になれば値幅も大きくなってくると思います。ただし、ベクトルが円安で加速する一方方向ではなく、円安、円高に大きく振れる機会が多くなるという意味なので、外貨投資をしようとする人たちにはストレスを感じる人も多くなると思います。
今までとはさらに、投資で大きく儲けようと思っている人にとって、儲けにくいステージに入ったように思います。欲をかかず、「これぐらいで、まあいいか」と利益確定を行って、次のチャンスに備えるぐらいの心持ちでしばらくは過ごしておいたほうがよいと思います。