「考えていたほど、株安・円高にはならなかった」という結果に!!

 トルコやブラジルで暴動デモあり、中国のバブル破裂懸念が高まったり、エジプトでのクーデターあり。昨年の今頃だったら、大騒ぎになっただろうポルトガルの緊縮財政のスタンス変化にも市場は冷静な対応を見せています。

 さらに昨日の欧州中央銀行では、下振れリスクに対する配慮から一段の緩和策も辞さずと米国の量的緩和縮小の動きとは異なることを表明し、万一の金融機関破綻リスクの備えも引き続き進めています。

 大きく株安・円高に落ち込むときは確かにありましたが、その時は一瞬であり、「考えていたほど株安・円高にはならなかった」「大きく相場が振れて円安・株高に振れたときは、やはり少しは投資を検討しておけば良かった」という印象を残す結果になったと言えます。

 日経平均株価が14000円、1米ドル=100円を固めて、株高・円安期待が高まれば、米国よりも、もちろん欧州よりも、さらに東南アジアよりも、相対評価で高い日本株式の上昇期待は高まり、景気回復期待→金利上昇期待で新たに落ち着きの良い円安の水準をジックリと模索していく展開を想定します。

 ただし以前と比べて、懸念材料が目の前にたくさんぶら下がっているのも事実ですから、「買い損じ」よりも「売り損じ」がないように意識したほうがいい投資環境が続いています。

 ここは、来るべき円安・株高に走り出す時を見逃さないように、楽しみに、そして気長に待ちましょう。