円高・株安期待をはがし、今後の円安・株高の行方を見守る週!!

 いろいろと将来を不安に思う材料は表面化しているが、注目されている日本の参議院選挙の結果は、この期に及んでも変わり身のない野党の惨状に、下馬評通り、ねじれが解消し、選挙は買い材料になりそうだし、ここのところ成長を後押しするめぼしい戦略の提示がなかった米欧の経済にも、そろそろ何かをマーケットが期待する時期にも入ってきました。

 悪材料がこれだけ続けて表面化してきたにもかかわらず、米国株式相場は崩れず、むしろしっかりとした動き、米国10年国債利回りは景気回復を織り込む「良い金利の上昇」で2.71%。
 米国の量的緩和の縮小をマーケットは受け入れざるを得ないとあきらめ、個人的には、米国10年国債利回りは2%を底に、今後は3~4%のレンジ内の動きになり、その上昇ピッチが急なものにならない限り、株式相場の悪材料にはならず、米ニューヨークダウ指数は16500ドルを目指す展開を想定しています。

 ある意味、現在15000ドルのニューヨークダウ指数が16500ドルまで10%の値上がりしか見込んでいないともいえます。しかし、上に大きく跳ねた後でなければ米国株式相場の大きな下落も期待できないので、とりあえず、「米国株式は売るよりも買いか」と下げを期待していた投資家の撤退が増えるにつれて株高・ドル高の期待が高まる週になると思います。