見るべきものがない、退屈な日本株相場!!

 再び米国株式相場は史上最高値近辺までに回復し、今後が期待できる動きとなっている一方で、日本株式相場はみるべきものがなく、退屈な展開が続いています。再び日経平均株価15000円の壁の厚さを確認し、上値の期待が萎んでいく展開を予想しています。


 米国株式相場は元気を取り戻し、日本株式相場が退屈な展開にあるということには、やはり意味があると思います。米国市場は内需が旺盛で自国内で経済の成長がまかなえる魅力があり、日本市場には冷静になって考えてみると、この先の展望が見えない、という違いがある。


 投資熱が奪われる中で消去法で米国株式、米ドルが買われて、リスクオン相場が再び盛り上がる期待を維持していけるかが注目です。


 個人的にはもうアベノミクス相場の行方などあまり関心はなく、「日本が貿易赤字・経常赤字国へと転落が確実になったときに、マーケットは日本の行く末をどのように想定していくのか」が今年のメインテーマだと考えています。そして、私は日本人が円安期待ではなく、円安を懸念して準備をしていく元年が2014年ではないかとも思っています。当面は円安が急に進行する展開になるとは思いません。だからこそ、慌てず準備ができる良い時期であり、天与の機会だと考えています。