花見客があふれ、電車を利用して手軽に移動する姿が多くなったように思います。お金をかけずに、健康思考でメリハリを効かせたプチ贅沢。人が集まると、サイクリング、マラソン、ウオーキングが話題になることが多くなりました。
消費税引き上げ後の影響は、やはりこれから徐々にクローズアップされることが増えていくように私は思います。このまま、政府が第三の矢を売った振りを続けていけばです。
気がつけば、株価は上がりにくくなってきて、最近買ったものは含み損を抱えるようになり、以前のように株価の先行きにも自信が持てなくなってきました。こうなると、悲観的な見方を笑っていられなくなって、住宅や高額商品の新規買いは慎重にならざるをえません。業者も早く在庫を売り切っておきたいとセールが目立つようになるでしょう。懐が深い業者には余裕がありますが、昨年末から乗り遅れまいと入った後発の業者の中には在庫を抱えて途方に暮れるところがでてきて、景気の停滞色が濃くなる可能性があります。
しかしながら、多くの一般的な人はアベノミクス相場で大きく儲かった人はいないので、高額商品の売れ行きが鈍ったなんて話にもあまり実感が沸きません。こつこつと、割安なものを賢く選んでいく消費は続くので、消費の腰が折れる暗いムードまでにはならないと思います。
大きな期待をせず、「これがこの水準で買えれば拾いもの」と身の丈に合った投資を心がけましょう。
為替相場の水準には割安感はなくなってきましたが、だからと言って、以前あった円高水準に戻る保証はありません。相場は買われすぎた後に売られすぎた水準があり、また買われるの繰り返し。私は割安感が薄れた現在の為替水準は、「売られすぎた水準から妥当な水準に戻る」過程にあると考えています。
ここで注意しなければならないことは、過去の円高水準が頭に残るあまり、現在の水準が妥当な水準であるかの検討をする余裕がなくなってしまうことです。そうなると、ただただ為替の値動きに振り回されて、円安が進むに連れて、「なぜ決断できなかったのか」と自分を責める気持ちが強くなります。
大事なことは、「半年後、1年後、現在の水準を振り返ったときに円高であったと思うか、円安だったと思うか」のレベル感を自分の中に持つことだと思います。