官製相場、管理相場から実需で動く相場展開に入ったと思う!!

  イエレンFRB議長は一期目の4年で退任し、トランプ大統領はパウエル理事をFRB議長に指名しました。イエレン議長には何の落ち度もなく、むしろ金融危機後、お金をジャブジャブにして景気浮揚を続けるしかなかった米国を、景気動向を見て金利を上げたリ下げたりできる正常な国に戻した功績は後の世にも称えられるFRB議長だったと思います。黒田日銀総裁は「イエレンさんは勇退できていいなあ」と内心うらやましく思っているのではないでしょうか。

 

 いろいろ国内事情はありますが、日本をのぞき、欧州も英国も超金融緩和からの出口を探るようになりました。みんなが協調して、金利を押さえ、ジャブジャブと資金を放出して事なきを得てきた時代をこれ以上続けるのが難しくなったのではないでしょうか。

 

 消費者物価の数字は上がってきませんが、株価や不動産価格など資産価値の上昇をこのまま手放して見てて良いのかと、その後の反落・急落を心配する声も出てきました。株や不動産を持たざる人との格差を問題視する見方も広がっています。

 

 これまで株価は大きな上昇もなく、ジリジリとした上昇だから大きく下落する機会もありませんでした。がしかし、「儲かる対象に資金が向かう」動きがスムーズになり、世の中が「踊らにゃ損損」的なムードが高まっています。こういうときは、躊躇せず乗って早降りするか、自分の思う場面をジックリ待つかの二つにひとつ。中途半端に「取りあえず」という取り組みだけは避けましょう。

 

 ところで今月17日に「トランプ時代のエネルギーの行方 米国のエネルギー政策と日本経済への影響」というテーマで、生活設計塾クルー主催のセミナーがあります。良くも悪くも、今後の相場展開、投資環境においてはトランプ大統領がキーマンであることは間違いなく、とりわけエネルギー政策には注目です。スピーカーはエネルギー問題で評価の高い大場紀章氏。私も聞きに行きます。関心のある方はお越しください。申し込みはhttp://www.fp-clue.com/seminarinfo182.html