本日は再び為替は全般的に円高に振れ、ドルは117円手前。日経平均株価は下げ、17000円手前となっています。円高は3月決算特殊月の月末を控えた、国内に資金を戻す季節要因で、株の下げは配当落ちを機に売却する動きが重なったためと、説明する人が多い。
先日もプログで書きましたが、為替で言えばドル117円、日経平均株価で言えば17000円が現在の実力の妥当値だと私は考えています。その中で日経平均株価が17000円の水準の割には、この株価は「割安だ」、「割高だ」という個別株式の水準に注目しています。為替でも同様です。ドルが117円の水準の割に、ユーロや豪ドルは割安か、割高か、そしては円はどうかと注目しています。
相場はイランを取り巻く情勢に神経質になっています。そして最近は原油や金が上昇してきました。
国内に目を向ければ、都知事選を含めて、政治の今後も流動的です。私は埼玉県の住人ですが、県議会選挙がこれまで以上に熱いですね。いろいろな政党候補者から「みなさんの協力をお待ちしています」と選挙ボランティアの案内を受けています。これは「既存政党の看板の頼りなさ」と「無党派層に見限られる不安」の表れでしょうか。これまでの選挙の戦い方では勝てないという、試行錯誤の様子が伝わってきます。
にもかかわらず、国政ののんきなこと。「あーやっぱり。5年と2年の間を取ったか」という、新・人材バンクへのあっせん一元化を設置後3年以内とした安易な首相裁定。やれやれ、また先送り、骨抜きの決着になるのかあ?という感じ。
こうした不透明な要因が山積する中、日本株式がここから、すぐさま急騰するとは私には思えません。しかし、悪い話が連日のように表面化したことにより、過剰な期待感もおさまってきましたので、妥当価格から割安になり、そして割安に放置されたものを発掘する準備期間を与えてくれそうな予感がします。この4月から6月にかけて、じっくりと仕込む機会が来ることを楽しみにしましょう。