介護士の現場の声を聞く機会に!!

 コムスンや、グッドウィル、そして折口会長の評判ばかりに報道のスポットが当てられていますが、この機会に介護士と利用者について、現場がどうであるかをもっと聞かせて欲しいと思います。最近、ずっと気になっていたCMがありました。「介護士が希望を失う前に」というCMです。私の回りにも、介護士の仕事を現在している人、そして目指している人がいました。現在、彼氏、彼女はどう受け止めているのか、気になっています。もしかしたら、すでに志を諦めてしまっているかも知れません。
 看護婦さんや、介護士を目指そうと考える人に、「金儲け」を優先して考えるような人はいないと思います。そういう人であれば、他の道を選ぶでしょう。「純粋に人の役に立ちたい」と始めた人が、悪意の人に変わってしまうとしたら、何がそうさせてしまったのかを知り、改善されなければ、なり手がいなくなってしまいます。人の善意につけ込んで人件費を抑えようとする仕組みがある以上、模範となる看護婦さんや介護士が育ち、なり手が広がるわけがありません。
 今回の一件でも、利用者は「たとえコムスンでも、ヘルパーの人が来なければ生活できない」と、当惑している人がたくさんいました。ヘルパーは今後の老齢化社会に欠かすことの出来ない存在です。
 医者、学校の先生も同じですが、本当に頑張る人は「大変な仕事だけど、みんなが必要としてくれているから」という意気に支えられ、やっと続けているのだと思います。だから多少待遇が悪くても頑張れるのでしょう。
 待遇が悪くて、しかも人から尊敬されず、しかし大変な仕事を誰が進んでやるのでしょうか?
 大事な仕事であれば、一定の質を持った仕事をしていれば一生の仕事として選択できる最低限の待遇を保障しなければなりません。何を仕事としてやっていたのか分からない社保庁のように税金にぶら下がった高給役職員を抱える余裕があるのであれば、こちらに血税を割くのが妥当ではないでしょうか。
 もしコムスンなどの福祉介護の会社が世間で言われているような介護士の善意を食い物にしているのが実態であるならば言語道断です。厳しい対応が望まれます。ただ、それだけでは解決しない、根っこの部分から議論をすることが必要だと感じました。何故現場で働く介護士が希望を失っているのか。意気に燃えたボランティアや善意の人に甘えた、つけ込んだやり方が続く限り、利用者および家族の気持ちは救われないと思います。