先週11日に私はこのプログで「取り敢えず、まずドル安円高に大きく振れました」と書きました。米ドル・円で見ると大して円安に振れていないようですが、他の通貨と比較すると大きく円安に振れた展開にあります。
7月10日に米ドルは121円割れ、ユーロは167円27銭、英ポンドは245円程度、豪ドルは103円78銭、NZドルは93円35銭まで円高に振れた後反転し、米ドルは122円40銭、ユーロは169円手前、英ポンドは250円45銭、豪ドルは107円手前、NZドルは97円手前まで円安が進展しています。
円安のピッチが速いので当然調整は入るでしょうが、目先円高に振れる材料は見当たらず、参議院選挙の決着を見るまでは流れに逆らって、円高を仕掛ける向きは少ないでしょう。この円安はどこまで続くのか、天井を確認してやるといった感覚で、この円安局面を眺めていきたいと思います。
来週の今頃はまた、「大きく円高に振れています」とプログに書いていたりして。いずれにしても為替は上下に動くもの。それにいちいち反応していては身が持ちません。自分が冷静なときに、売りたい、買いたいの水準を明確に決めておいて、そのときに対応できるように準備しておきましょう。その水準が来るまでは他人事で眺めているに限ります。「下手な考え休むに似たり」。