最近、金融機関の窓口では、株式、債券、不動産、商品などいろいろな投資対象を混ぜて運用する投資信託が売れています。というよりも、そういう売り方しかできないのかもしれません。
「今後の日本株式はどうだろうか?」「インドや中国などの新興国の株式はどうだろうか?」「不動産や商品もリスクを軽減するために、いっしょに持っていた方がよいのか?」
要するに、現在の投資水準は分散投資という考え方を前提にしないと、今後の実績に自信が持てず、安心して販売できないという販売側の事情があるほど割高な状態にあること、しかも何が有利な投資対象であるかをプロでさえ断言するのが難しい環境にあること、の表れといえます。
投資の鉄則に、「迷ったときは動かない」があります。一方で「迷いの中にチャンスあり」という考え方もあります。いずれにしても、「どうすべきか」を自分で決めてから動くことが大事でしょう。焦って決断し後悔しないように、わからないときこそ「納得」して取り組みたいものです。