洗濯機がない生活。掃除機がない生活。炊飯器がない生活。そしてチンの電子レンジがない生活。あることを前提に生活しているので、突然壊れてしまうと生活が著しく不便に感じます。
洗濯機や掃除機、炊飯器などを利用することで、時間の余裕、精神的な余裕が生まれ、その空いた時間を有効に利用する発想につながりました。ルーチンワークで時間に追われていては、新しい発想は生まれません。
市場化テスト。官が手がけている公共サービスについて、官と民が同じ入札に参加し、どちらが担い手としてふさわしいかを競うこと。昨年から始まった市場化テストですが、民間がやりたいと手を挙げている事業は300近くあるようですが、今回許されたのは、官が手を焼いている国民年金の徴収業務などわずか11。仕事を奪われまいとする官の抵抗が強いようです。
官のみなさんは、おそらく「官の身だからできること」「民に任せる場合に注意が必要なこと」など、これまでの業務経験あるからこそわかる、現場の多く意見・考えをお持ちだと思います。政府はその意見・考えを吸い上げて、一般に公開して議論してはいかがでしょうか。なるほどという知恵を参考にして、できるだけ広い分野で市場化テストを行い、官の仕事に余裕を与えましょう。そうすれば官のみなさんの視野が広がり、官だからこそできる新しい仕事が見えてくるのではないでしょうか。仕事にしがみついては新しい発想は期待できないと思います。「官だから任せられる」と国民から支持される仕事を増やしましょう。