民主党がたくましく見えてきました。自民党が総裁選の行方に気をもんでいる中、着々と臨時国会で自民党の無策を叩くために、データを集め、論戦の準備しているようです。自民党総裁の行方よりも、国民としては、総裁選後に行われる臨時国会での議論の行方のほうが興味深くなってきました。頭が誰になるかで振り回され、「国会議員として何をすべきか」と個の力が発揮できない自民党議員がいくら束になっても、手ぐすねを引いて準備万端の民主党の攻勢に善戦することすら難しい状況だと思います。自民党議員は空白の国会を一般人と同じように、ただテレビ報道に釘付けで井戸端会議に終始している余裕はないはずです。テレビなどの報道を見る限り、「有事だ」と言葉にはしていますが、どこか他人事で政局をながめているように見えます。
福田さんは「いろいろな方にお会いして政策を確認し支持をいただきました」と仰っていますが、確認した相手からは、「どんな点が政策面で合致して、どんな点が今後の課題として残っているのか」のコメントがありません。福田さんを応援する派閥が「福田さんと政策面で合致している」のであれば、異なる派閥が何故存在するのでしょうか。もしかしたら、福田さんはAの派閥ではAにいいことを、Bの派閥にはBにいいことを話しているのかも知れません。まさかただ単に「小泉、安倍さんのやり方はもう止めにしよう」という曖昧な決めごとを「政策の一致」としたわけではないでしょうねえ。
福田さんを支持した人は総裁選の結果が出る前に、何故福田さんを支持するに至ったのか、根拠を明確にしたほうが、後でもめないのではないでしょうか。また「こんなはずではなかった」、「こんな不義理があっていいのか」と恨み言を言う人が出てきそうです。自民党内の仲違いを許すほど、国民は自民党に猶予を与えていません。「どうぞご勝手に」と自民党を切り捨てるだけです。
危機感を持ち、自民党の再生に明かりがともるように、是非是非踏ん張りを期待します。このままでは自民党の未来は暗いです。