一時円独歩高に振れた為替市場はそろそろ円安基調に戻り1ヶ月になります。短期投機筋のポジションは再び円売りのポジションが溜まってきたとか。ここ数年、年末年始に向けて大きく円高に振れる場面を経験していますので、その円高の大きな波をかぶらないように注意しながら、今後どこまで円安が進むのかと為替市場の動向に興味を持ってみている人が多いと思います。
今回の円高ではっきりしたことは、日本の株式市場は海外の株式市場の動向よりも円が円高に振れるかどうかという為替市場の動向に影響を受けているという関係だったのではないでしょうか。
そして日本人にとって円安を喜んでばかりはいられない。円安であるが故に、マグロや穀物の仕入れなどで買い負けをして、良い素材が日本に入ってこない。かといって、急な円高は国際競争力を著しく弱めてしまうから、それも一大事。できれば、米ドルで言えば115円〜117円程度で安定してもらえないかな・・・・・、というのが日本人にとって願いの共通項でしょうか。
これからしばらくの為替リスクとのつきあい方は、「為替で儲けてやる」と意気込むよりも、「為替で大きな損をしない」というスタンスでいいように思います。更なる円安への期待を少し取っておいて、円高に振れたときの対処を今のうちに考えておきたいと思います。
外貨投資をしていて為替の戻りで安心が戻った人、勝って兜の緒を締めろです。過去後悔したことを思い返し、同じ間違いをしないように、今後に備えましょう。