割安、割高をはかる投資のモノサシは、どんな時でも、どんな企業にでも当てはめて考えられる、そしてできるだけ見方が単純なものでないと意味がないと私は思っています。
難しい専門用語が多く、使い方を人に聞かないと分からないものは好ましくありません。株価の予測では、?現在の株価が過去と比べてどんな位置にあるかを確認するための罫線(チャート)、?企業が一年間で稼いだ利益の何年分の株価であるかを確認するPER(株価収益率)、?株価に対して、配当をどのくらい株主還元しているのかという配当利回り、?企業が解散したときの価値(一株純資産)と株価との開き、を私は注目しています。この4つのモノサシで株価を分析して、すべてが割高であると判断した場合は株式投資に慎重になります。
この投資のモノサシを使ったら(こんな風に考えたら)、「まだ買えるよ」という甘い話があった場合は要警戒。株式投資以外に割安になっているものはないかと他を当たります。
「チャートの見方」、「経済指標の読み方」、「実績が証明する株式投資の勝ちの法則」など、いろいろな分析や情報が溢れていますが、どんなに念入りに分析しても、相場を確実に当てることは不可能です。相場の予想はあくまでも参考にするもの。専門家の見方がはずれるのは日常茶飯事。
優秀な投資家は、常に悪いシナリオを用意しています。「もしそうなったら、こういう手を打とう」と準備しています。いままで貯めた利益を吐き出さないための知恵です。
大事なのは情報を多く取ることではなく、情報から何を準備するかを決めることだと私は考えています。
8月は2年超える米国の政策金利の引き上げが休止となりました。長期金利は世界的に急低下しました。為替は大幅なユーロ高。
新興国ブラジルの4−6月実質GDP成長率は1.2%成長に減速しました。20日には自民党総裁選。昨年の衆院選挙のように、2匹目のどじょうはいるでしょうか。9月ははたしてどんな月?