昨日は、大相撲初場所千秋楽と大阪府知事選があり、力の入った横綱相撲で白鵬が優勝し、橋下氏が圧勝で府知事となりました。朝青龍関はやはり強い関取ですね。とても3場所ぶりの復帰とは思えない力強さ。今場所、白鵬関には「大相撲を支えるのは俺だ」という緊張感があり、その緊張感を保ち集中できたのは、朝青龍関が連日見せた、気力ある相撲取り組みがあったからでしょう。やはり対抗が強ければ強いほど、取り組みに緊張感があふれ、見るものを興奮させてくれます。
一方、大阪府知事選はどうだったのでしょうか?東国原知事が橋下候補を応援する演説は圧巻でした。これだけの熱さを持てば「大阪も変わるかも」という期待を抱かせました。結果は橋下氏の圧勝。橋下氏の勝因として、「自民党、公明党が政党色を消して応援の裏方に回ったこと。大阪府を変えてくれると期待できる候補が他に見つからなかったこと」。つまり今回の選挙は橋下氏の個人に期待を寄せたものであり、自民・公明与党を信任したわけではなく、ましてや民主党は民主党を前面に押し出した結果であり、ペケマークを民衆からつけられたと反省した方がよいのではないでしょうか。「このままではダメなことはわかっているけど、民主党で本当にいいのか?」と、大阪府民は大きな疑問符をつけたのだと私は思います。
現在異論もあり、もめている「つなぎ法案」ですが、これはまさしく、大阪府知事選並の展開ですね。「このままでダメなことはわかっているけど、時間切れで一旦ガソリン税が下がってもどうなの?その後の混乱はどう解決するの?」。結局、政府・与党も当てにならないけど、民主党も頼りにならない。両方とも頭を冷やして、もっとまともな争点で議論しろよ。そもそもこんなに国民生活に直結するような大事な法案を、何故これまで放ったらかしにしてきたのか?その方がもっと問題だ。
自民党、民主党。どっちが白鵬で朝青龍なのかわかりませんが、緊張感がある、国民を引きつけるような政策を議論してください。牛歩戦術、座り込み。やめてくださいね。あなたの一歩、あなたの座り込みに、国民の血税はいくら充当されているのでしょうか?取り組みは強いもの同士でなければ盛り上がりません。「東国原氏を知事にした長崎県がうらやましい(失礼しました。長崎県ではなく、宮崎県でした)国政に人材はいないのか?」。そんな気持ちで国政を眺めている国民が相当数いるのではないでしょうか?