連日の急落となり、原油価格は136ドル割れになりました。サミットで原油高騰に牽制が入っても、具体策もなく効果は期待できないという意見が大勢ですが、私は「原油のニーズはあるけど150ドルの原油ならいらない」という恨みの目を持った消費者を無視した更なる価格高騰には限界が見えてきたと思います。
今回のサミットでも、特に発言力が強まった新興国参加者からは「投機的な資金に規制をかけるべし」というコメントが目立ちます。環境をテーマに「投機マネーの行動は悪」と決めつけられては、新規資金を出資しようとする投資家も資金の拠出に躊躇し、資金繰りにキュウキュウするファンドの経営も危うくなる可能性もあります。
そんなことが実際あるかどうか分かりませんが、上昇にかげりが見えるなら「いったん利益確定をして、次の投資機会を待とうか」というムードに変わる可能性はないのか、私は注目しています。
いずれにして、これから発表が予定されている欧米金融機関の決算が明らかになるまで、仕掛け的な売りも買いもできない状況ですね。ここ最近上がっていたものは下げ、下がっていたものは上げるという展開です。やはり無理して売ればやられ、無理して買えばやられる相場は続いています。