ついにニューヨークダウ株価は4年ぶりの1万ドル割れ、一時800ドル安まで。アジア株式、欧州株式も土砂降り。資源価格は急落、為替は円独歩高。リートの下げ方も昨日は厳しかったですね。
投資をこれまで続けてこられた方にとって、逃げ道のない下げ相場。
ここまでの下げを経験すると「また下がったか。今は仕方ないなあ」とこれまでの下げを受け止めていた人も、言いようのない空しい気持ちになってしまっている方も多いと思います。
私は外貨投資は、米ドル=80円、豪ドル=70円、ユーロ=100円の円高に必ずなることを前提に行います。逆に言えば、この水準を覚悟すれば「為替リスクってそんなもの」と開き直れる水準だと考えているからです。昨日の豪ドルは、その水準に届きました。
日本株式は特に、ピカピカのリーディングカンパニーが解散価値である一株純資産を割り込む水準は、ため息が出るほど割安な水準だと考えています。昨日のトヨタの株価は3900円と、一株純資産3768円にほぼ届く水準に来ています。
今正に、私が冷静なときに割安な水準と考えていたところまで下がってきました。私は今歴史の証人として、この時期をつぶさに関心を持って記憶したいと思っています。できれば、多くの人がそうあって欲しいと思います。ここで投資をあきらめてしまうと、次に気付くときはおそらく2年後、3年後。再び割高になってから息を吹き返すことになりかねません。
ここは気張らず、頑張らず。開き直りましょう。
「ニューヨークダウ株価指数1万ドル割れ記念」ぐらいの乗りで、「9000ドル、8000ドルもやってこい」的な視点を持ちたいですね。投資しても、投資しなくてもいいんです。ただ検討するべき割安な水準ではあります。高いところで「エイ、ヤッ!」と投資する勇気を出すなら、安いところで「エイ、ヤッ!」と投資する勇気を持つ方が、よりハッピーな結果が期待できます。
開き直って、楽しみましょう。みなさん。あれこれ悩んでも、相場が好転するスピードが早まるわけではないですから。「ケセラ〜セラ〜、なるようになれ〜」。売られすぎはいずれ妥当価格に戻り、そして割高になるときが必ず来ます。せっかく悪い時を経験しているのですから、割高になる相場まで参加できたらいいですね。