1万ドルを割り込んだニューヨーク株価指数は昨日も500ドルの大幅下落。「まだまだ下がる」という弱気な見方が台頭しています。そこには、「ただ大変なことが起こっている」というムードが先行したコメントが氾濫。
こうなっては、?「目先起こることは理屈で測れないこと。1ヶ月先になったら、そのとき検討してみよう」と静観を決め込むか、?どこまでの行き過ぎがあるか、少しずつ参加しながら経験で膚感覚を磨きながら、投資チャンスを探っていくか、そして?残念ながら過大に投資していた人は撤退を決め、戦線を縮小し現金化していくか、の3つのスタンスになります。
今気の毒なのは?の人です。「今後どうなるか」と浮世離れした評論家の話や「本当だったらこれだけの価値は最低あるはずなんですけど・・・」という見立て屋の話をいくら聞いても為にも、足しにもなりません。現実売却して現金化しないといけない資産をすぐに現金で買い取ってくれる人を求めています。そして現在は、見立て屋が「本来であればこれぐらいの価値があるものなのですが、いくらで買い取ってくれますか?」と売り歩いている状態ですから、正常な価格がつくわけがありません。こうした人がある程度売りつくす、またはこうした人が売ろうと思ったら買取をしてくれる人が見つかるまで、価格は落ち着きません。
今3タイプの人が共通してすべきことは最悪の事態を想定して、「そのときどうするか。それまでにどうするか」を考えることです。「何も考えたくない」状況のまま過ごすことは、不安から逃れる解決方法にはなりません。
それから「これから下がるのがわかっているなら、今売って再び安くなった時点で買い戻すというのはどうだろう」と考える人がいるでしょう。もしそれができる人であれば、とっくに売る決断ができていたはずです。したがって多くの人は売った水準よりも将来高い水準で買い戻すことになる可能性が高い人でしょう。「売って買い戻す」という離れ業は余りお勧めできません。
本日、グロソブが7年10ヶ月ぶりに基準価額7000円割れと日経で記事がありましたが、円独歩高が大きな要因で基準価額が大きく下げた外国債券型投資信託は今後検討価値が高いと私は考えています。キャピタルゲイン狙いの投資対象を闇雲にナンピン買いするよりはインカムゲイン狙いの投資対象で割安になっているものを選択肢と考える方が有効だと思います。
以前にもブログで書きましたが、今私の頭の中では中島みゆきの「時代」が流れています。
「あんな時代もあ〜ったねと、きっと笑って話せるわ」。時代は巡るのです。