私は9月に「あなたの投資信託選びは間違ってないか?」という本を出しました。読者の方から「あの本をたまたま手にとって読んだのですが。いい本でした。だけど、本の売れ行きはどうですか?」と質問を受けました。「だけど?!」という言葉が気になります。
「期待したほどの展開にはなっていません(売れていないと素直に言えばよかった)」と答えました。
するとその方は「あー、やっぱり」とうなずくのでした。
「良い本なのですが、その前に手にとる気にならないんですよ」と。
そして読者の言葉は続きます。
「あなたの投資信託選びは間違ってないか?」の以前に、「投資信託をそもそも選んだことに間違いはなかったか?」と大抵の人は思っているんじゃないでしょうか、と。
投資信託の商品自体が悪玉になってしまっています。
投資信託の商品自体は、自分でできない運用をまかす道具として重宝なものです。ただ「プロに運用を任せることができる」なんて期待をかけすぎるから、反動でがっかりするのです。
自分でできること、自分でやったほうが納得がいくものは自分でやればいい。
自分でできないことがあり、それが運用の選択肢として必要なら投資信託を利用してもいい。
そんな使ってもいい、使わなくてもいい、位置づけで投資信託を利用していただけたらと思います。
私が何で投資信託は知っておいたほうが良いと思うのかは本に書きました。是非まず手にとってもらえれば幸いです。案外良いかもと思ってもらえると思います。