昨日はクライアントの方にお叱りの言葉を受けました。私が「年初に長らく持っていた外国債券を売却して、株式投資にあてていました」とお話したときにです。本来、外国債券は償還まで持ちきりが前提で、よほどの円安にならない限り売却することはしないのですが、「さすがに日本株式がここまで安くなると、日本株式への投資資金に当てよう」と考えた結果です。日経平均株価が15000円を超えて以降、「株式投資は割高だ」と全く興味がわかなかった私がです。
これは私の母親へのアドバイスです。15000円買いました。14000円買いました。もちろん13000円買い増した。3月の安値近辺買い増した。(買いましたと買い増したをかけました)
15000円まで戻ったところでは売りたいと考えてました。もう一歩届かず、現在8000円割れです。
母親はこれまで投資の結果について、何も口にしたことはありませんでしたが、1ヶ月前ほどでしょうか。「だいぶ少なくなったね」とポツリ、独り言をこぼしました。ギュッと胸が痛みました。
私が大好きな外債を処分してお金を作ろうと思うぐらい、日本株の水準は安いと思いました。安すぎると思いました。今でもその気持ちに変わりはありませんが、現実は受け止めています。
母親にはしばらく、配当を楽しみして欲しいと話をしています。
「何で言ってくれなかったのですか?」と言われて困ったのは、私はただ単純に外債を売る決心をしたのではなく、「外債から日本株へ」の判断したわけです。つまり自分の放っておいてもコアの資産である大事な外債をはずして、純粋に値上がり利益を狙う投機的な決断をしたわけですから、誰にでも声を掛けて「そうしましょう。どうですか?」と勧められる内容ではないと思いました。
もし母親にそんな助言を持ちかける人間がいたら、私は母親に「ずいぶん無茶言うなあ。その人は。気持ちは分かるけど」と注意したでしょう。母親も私の助言だから行ったのでしょう。
今、そんな母親の立場の人を多く作らなかったことを幸いに思っています。
日本株に投資してもすぐに報われない相場は続きます。続くと思います。しかし、長〜い、長〜い、割安な買い場が続いていると思って、母親と眺めています。